目指せ!GKメーカー Vol.012

驚異のGK生産編


 第1章 さらば地球よ!型取り・注型素材編

「さらば地球よ」ってよりは、「さらば堅気よ」って言った方が正しいかも知れ ない(笑)。

さて、型取り・注型素材と言っても、種類はそんなにありません。メーカーはた くさんありますが(笑)。

○型取り

・シリコンゴム
粘液状のゴムです。硬化剤を混ぜる事で硬化します。硬化時間は3〜8時間位が 標準ですね。粘度、強度などによって使い分けるのがbetterですが、そこまで気 を使わなくても大丈夫です(笑)。

・石膏
美術屋さんの世界ではポピュラーな型取り剤ですが、GK業界ではシリコンゴム の裏うちに使います。型取りじゃありませんが、ソフビ模型の中に流し込んで、 歪み防止に使ったりもします。

・油粘土
2面取りという技法の時に使います。大抵は2面取りでやるので必須ですね。ま た、油粘土そのものを型にする場合もあります(GK生産で使うテクニックじゃ ないけど(笑))。

・接着防止剤
シリコン同士や粘土とシリコンはくっついてしまうので、それを防ぐバリアが必 要です。「バリヤーコート」という専用製品もありますが、要は皮膜が出来れば なんでもOKです。私は「リンレイワックスブルー」という床用ワックスを使っ てます。
(何かに「石鹸水を使え」ってあったんだけど、泡が出るのでお勧めしません)


○注型

・ウレタン
俗にキャストと呼ばれてるもの。元々はニッシリというメーカーの「プラキャス ト」という製品名が一般名詞化したものです(ちなみにキャストとは、ここでは ”鋳造”の事を指す)。2液混合型で、硬化が早い(15分程度)。硬化後、ベー ジュや白になる物が多いけど、透明な物もあります。

・エポキシ樹脂
かつては透明な物と言えばエポキシでした。ウレタンに比べて高いし、硬化に時 間がかかるし、硬化剤と主剤の混合比率がシビアなのであまり使われません。

・ポリエステル樹脂
俗にいうFRP。私の記憶が確かならば(笑)、本来FRPはグラスファイバー 等の繊維が入ってるものを指す筈。サーフボードや1/1綾波レイ(爆)に使われ ているのを見ればわかるとおり、ムチャクチャ頑丈。これもめったに使わないけ ど、1mゴジラや1/1フィギュアに挑戦してみようという豪快な人は覚えておく べし(笑)。

<蛇足>
ダースベイダー卿の1/1モデルも出たし、ペーパームーンは1/1をシリーズ 化するし、スゴイ世の中だなぁ(笑)。

・ポリパテ
ポリパテの中には粘度が低くて、注型に使えるものも存在します(ワークのパテ 革命シリーズの「ドロドロ」、日本レジンのスーパーポリパテ+メリテル等)。 ま、これもGK生産にゃ使いませんが参考までに。


次回は「第2章 燃え上がれ機動歩兵!工具編」の予定です。



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