第4章 勇者王の誕生!素材編原型製作用の素材は、おおざっぱに「盛り系」と「削り系」に分けられます。 盛り系は盛って行くことで、形を作るもの、削り系は削って形を出すものです。(そのまんまやがな(笑)) ○削り系素材 ・ポリパテ ポリエステルパテ。アンコウのオスとメスの如く、大きさの違う主剤と硬化剤に 分かれていて(ど〜いう例えじゃ(笑))、2つを混合する事で硬化します。大 抵の製品は、主剤と硬化剤を同じ長さ出して混ぜる方法になってます。硬化時間 は 15分程度。 製作法としては、芯に対してポリパテを盛って行き、硬化してから削って形を出 します。完全硬化するとかなり硬くなるので、硬化前のチーズ状態の時に粗削り すると、あとが楽です。 匂いがきついし、有機溶剤を含んでいるので、要換気です。 ちなみに私はボークスの製品を愛用してます。これは主剤に対して硬化剤を2% 混ぜるというやり方ですが、結構いいかげんにやってます(爆)。同じ長さ出し て混ぜるってのが、どうも苦手なもので(笑)。 ○盛り系素材 ・ファンド 俗に紙粘土と呼ばれてるけど、正確には石粉粘土です。プロの間でも今だ根強い ファンを抱える高級石粉粘土です。 長所
・エポパテ エポキシパテ。主剤と硬化剤を1:1で混ぜる事で硬化する樹脂性粘土。べたべ たするんで、個人的には嫌い(笑)。使う場合は、メンソレータムを手に付けな がらやると良い。 長所
・スーパースカルピー 樹脂性粘土なんだけど、加熱しない限り硬化しない。私はこれを使いはじめたら ファンドに戻れなくなっても〜た(笑)。透明感のあるベージュ色なので、モー ルドが見づらいという難点があるが、最近それを解消するグレイスカルピーなる 姉妹品が出た。 長所
とりあえずやってみよう、という人はファンドから入るのがお勧めです。あとは 工具と同様、試行錯誤して自分にあったやり方を見つけるのが良いでしょう。 ちなみに私は、スカルピーをおおざっぱに盛って焼いてから、少しずつ削って盛 って焼いてを繰り返して作ります。 (一発で決められる人がうらやましい(笑)) 次回は「第5章 彼らもまた勇者だ!塗料、仕上げ及び諸々編」の予定です。 |
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