スタートに併せて最後の夜もデジカルビを食べることにした。
店で「カルビクイ　イッソヨ？」（カルビクイある？）と聞いたら「カルビタン（カルビのスープ）しかない。」
と言われたので変更したのだ。
この店は、今回の旅行で入った店の中でおかずが一番多い＆おかわり出すのが早い。
グイグイと喰う。当然、ご飯も巻く。
美味い！！絶対に美味い！！！
しかも、ご飯は頼んだらアサリチゲが一緒に付いてきて憤死寸前。
韓国に来るようになって以後、俺は絶対にしなかった事が１つある。　
それは食べ物を残さない。ということ。
今回は泣きながらその取り決めを破ってしまった。
肉だけでご飯２杯食べて、アサリチゲで１杯食べりゃあ、充分ですぜ。

翌日、１１：００少し前に部屋を出ると丁度フロントと鉢合わせ。
「タクシー来ました。」とわざわざ呼びに来てくれたのである。
タクシーが来てる関係でチェックアウトは、迎えのフロント氏に鍵を渡しただけで終了。
俺は一路、金浦空港へと向かった。
途中高速道路で事故渋滞があったが、Ｅマート見物は無事に出来た。
ここはバッグをコインロッカーに入れなければいけないので、旅行ケースなんかは
空港内の「手荷物預屋」に預けて、店に向かった。
（「手荷物預屋」）の料金は時間ではなく１日単位。）
この韓国初の国内資本１００％スーパーは、金浦空港がほぼ国内線専用となり
不要となった滑走路の再利用施設として出来たもの。
おもちゃ売り場は非常に少ない。
じっくりと見学して、店内のＣＤショップでＢoＡをはじめＣＤ３枚を購入。
メンバーズカードを渡されたのだがいつ使うんだ？
綺麗に旅の締めくくりが出来たと思ったら、空港内にシネコンを発見。
そこにはしっかりと「踊る大捜査線２」がラインアップされているんである。
最後の最後にこんなオチが待ってるなんて．．．．．。
空港でがっくりと膝をつく俺。

俺にとって５度目の韓国である。
ソウルは４度目だ。
９９年末に始めてソウルを訪れた時、なんとなく”この街とは長いつきあいになるかもしれない”
と感じたのは事実。
事実、夕食に入ったプルコギハウスで「また来ることに決めた。」と言い放ったのを
同行の友人が聞いている。
今、俺のパスポートはシンガポールと香港以外の出入国スタンプは全て韓国だ。
たぶん、俺と韓国という国の何かがスイングするのだろう。
基準として有効かどうかはわからないが、俺は今まで”ハングル酔い”を経験していない。
しかし、色とりどりに華やいだ街を歩いていると迷宮をさまよっているような錯覚にとらわれる。
それは、旅から戻ってからも数日続く。
極彩色の迷宮は、行くたびに俺に宿題を与え続ける。
俺は宿題の答え合わせのために、また韓国へ向かう．．．．．．．．．。