テーマ「怪獣大決戦 ヤンガリー」

主なCAST-----ウェンデル・ヒューズ博士:ハリソン・ヤング
        キャンベル教授      :リチャード・B・リビングストン
        ホリー・デイヴィス    :ドナ・フィリップソン
        マードック将軍      :ダン・キャッシュマン
        パーカー隊長       :ブライアント・ウェルズ
        ハウエル将軍       :マット・ランダース
        トーマス将軍       :デニス・ハワード
        スタンリー・ミルズ    :ブルース・コーンウェル
        オニール         :ウィリー・ピケット
監督      シム・ヒョンレ

■あらすじ■

考古学者のキャンベル教授と、古生物学者ヒューズ博士が率いる発掘隊は、洞窟から
発見された象形文字によって、2億年もの間眠りつづける伝説の大怪獣ヤンガリーの化石を
発見する。
欲に駆られたキャンベルは手柄を独り占めしようと画策、ヒュ−ズは行方不明となってしまう。
この事件を聞きつけたトップ屋のバドが発見現場へとやってくる。
発掘員の死亡事故が多発する現場に気がついたバドは、記事にしようとするがキャンベルに
握りつぶされてしまう。
一方で、助手のホリーはキャンベルのやり方に異を唱えるが却下され現場を離れる。
2年後、ホリーの前にヒューズが突然現れ怪獣にまつわる事実を伝えるとともに発掘を中止して
化石を埋めるように頼む。
そのころ、宇宙ではスペース・シャトルがエイリアンの攻撃を受けていた。
怪光線が地球に向けて発射されたとき、ついに伝説の怪獣ヤンガリーが復活した。
強力なファイヤー・ボールで、大都市を蹂躙するヤンガリー。
戦闘機もミサイルも歯が立たない。
残るのは、結成して間もない防衛軍「Tフォース」だけだ。
地球の運命は、Tフォースに託された。
人類のそして地球の明日はどっちだ!!!!!!!!!

■感想■

今回の「怪獣大決戦 ヤンガリー」はもともと韓国で、1967年に「大怪獣ヨンガリ」として
公開された韓国純正の「怪獣映画」である。
旧版の作製時には、大映のガメラ造形スタッフが韓国に招かれて制作に携わっている。
それから何度か映画化がなされているようで、まさに韓国版の「ゴジラ」といっても問題はないだろう。
この作品の監督シム・ヒョンレは韓国内で凄い人気を誇るコメディアンで、どうしても怪獣映画を撮り
たくって1993年に制作会社ゼロナイン・エンタテインメントを設立している。

この映画は、当初観る予定に入っていなかった。
しかし予定していた映画がやっていなかったので、ちょうど近くでやっていた「ヤンガリー」を
観ることにした。
11/10公開で11/11に観に行ったら客はなんと8人!!!!!!
同時期に公開された「冷静と情熱のあいだ」には、徹夜組まで出たというのに.......。
俺は銀座シネパトスで観たのだが、この映画館は上野スタームービーと並んで好きな映画館である。
なにも考えずに観た俺には「おもっしれえ〜!!!!!」というのが観終わった第一声である。
怪獣と戦闘機・ミサイルのバトル。
怪獣VS人間、そしてヤンガリー討伐に借り出された怪獣サソリゲス(サソリのクセになぜか四足)との
怪獣プロレス!!!!!
日本では平成ガメラ3部作が終わって、なくなりつつあった「怪獣エンタテインメント」が隣の国韓国で
息づいていたのである。感動!!!!!!!!
そして、ヤンガリーと真っ向から戦う防衛軍Tフォースはジェット・パックを背に空を翔けるのだ。
ムダに税金をつぎ込んでスーパーメカを作るものの、何の役にも立たないまま敗北をするGフォースと
はえらいちがいである。
TフォースがGフォースへのアンチテーゼだとしたら面白いのだが。
ゴジラのスタッフがこの精神の15%でも持ってたら「ゴジラVSビオランテ」だってもうちょっとましに
なったはずだ。そいえば、この作品は韓国メイドのアメリカ映画である。
今年は、日本メイドのポーランド映画「アヴァロン」が公開されているから映画制作のボーダーレス
化が始まっているのか?とも思える。
ポップコーンをほおばりながらコーラ片手にくつろいだ状態で観るには最高の映画である。


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