広島カープ大田スタジアムに現る!!!!
住所で言えば大田区東海1−2−10。
道を挟んだ向かいには、新設された葬儀場、正面は高速道路の高架である。
1994年にこの球場が出来た際、こけら落としとしてイースタンリーグの スワローズVSライオンズが行われた。
俺は「大田スタジアム完成」というポスターにこの試合の告知が載っていて
「これがプロ野球がこの球場に来る、最初で最後だな。」と思った。
それからしばらくは、少年・高校・大学・社会人の試合が行われていた。
はじめて足を踏み入れた際に、人工芝で綺麗だがプロの使用には耐えられないだろう。
という感想を持った。 しかしその後、ジャイアンツがアマチュアと2軍のの練習試合(2軍がアマに連敗)
で
使うようになったあたりから、事態が動き出す。
2001年にはイースタンのジャイアンツVSマリーンズが行われ、
それ以降 イースタンリーグの使用が目立つようになった。
そして、オープンから10年を経た今年。
新聞でオープン戦の日程表を見た俺は目を疑った。
表の一番下に”3月28日S−C大田スタジアム”と書かれているのを見つけたからだ
。
まさか、カープがあんな辺境に来ないだろ。 来るわけがないと俺は思っていたし
「大田というのは群馬の大田」と決めつけていた。
しかし、違ったんである。 自宅から徒歩約15分の大田スタジアムに、カープが来たんである。
3月28日同一リーグのスワローズとの試合。 シーズン開幕まで1週間を切ってのオープン戦最終戦。
両チームとも”ほぼ本気モード”でやるはずだ。 行くしかないではないか。
裏が東京ドームのタンパベイVSタイガースでも俺は躊躇無くこっちを取った。
収容人数3,200人の球場とはいえ、俺が行かないことで1500人を切ったら
カープに顔向けできない。
で、当日。 11:00に球場着。 開場は11:30だから、間があるなと思いながら車を降りると外野席に人が入ってい
る。
開場は早まっていたのである。 チケットブース(と言うと聞こえがいいが、タダの長机。)でチケットを買い中へ。
バックネット下では、本当に近い距離でキムタクがトスバッティング中だった。
すごい至近距離でキムタク。 「うわっ!!キムタクやキムタク!!!」などと、
初めてプロ選手を見たかのように 興奮する。
球場に入ってフィールドを眺めてもまだ「カープが大田スタジアムで試合をする。」
と言う事実に対して、
現実感が伴わない。 目の前では倉や西山がノックを受けているのに。
今日は、ホリさんと実父と俺の3人だったので外野には行かず内野で席を確保。
普段外野で一緒に応援する連中に会うと「ホームタウンへようこそ。」 と声をかける。
ホームタウンそして小さいけれどもホーム球場。
今日の試合はスワローズ主催だけれども、俺はそう思うのは勝手だろう。
球場の所在地が住んでいる品川区ではなく大田区なのが”ビジター人生”を標榜する
俺らしくもある。
カープが試合をすることに、現実感が伴ったのは試合前のスタメン発表の時。
「5番レフト前田、背番号1」がコールされた時である。
前田智徳が出る。
この事実が俺をスワローズvsカープという現実に引き戻した。
最初は神宮の外野席よりも高い¥2000のチケットに一瞬ひるんだが、
抜けるような空緩やかな風、そしてカープの逆転勝利.......。 ¥2000なんて安い安い。
俺にとってはメジャーVS日本プロのプレシーズンゲームよりも カープのオープン戦の方がはるかに、
価値と意味が大きかった。