テーマ: バトルロワイアル2

主なCAST:
七原秋也−−−−−−藤原竜也
キタノシオリ−−−−--前田 愛 
青井拓馬−−−−−−忍成修吾
朝倉なお−−−−−−酒井彩名
久遠 遙−−−−−−末永 遙
中川法子−−−−−−前田亜季
教師RIKI−−−---−竹内 力

<あらすじ>

全国の中学3年生の1クラスが、無作為に選ばれて毎月行われる「バトルロワイアル」
選ばれてしまったら、クラスメイトと最後の1人になるまで殺し合わなければならない。
政府が決定したこのプログラムは正確には新世紀教育改革法、通称「BR法」と呼ばれ
だれも、そこから逃げることはできない。
BRを生き抜きそのまま脱走した、七原秋也と中川法子はその後の行方が知れなかった。
世界はテロの時代に突入し、BR法に反抗するテロ組織による首都爆破事件が起きる。
政府はこの事件の首謀者を、七原秋也と断定する。
テロ組織「ワイルドセブン」のリーダーとなった秋也は、かつて自分たちの仲間を殺し合わせた
大人たち全てに宣戦布告。
大人たちは、新世紀テロ特別対策法、通称「BR2」を決定。
戦艦島に立てこもる「ワイルドセブン」を倒すために、鹿砦中学3年B組が選ばれた。

<感想>

今回は形式が「タッグマッチ」になった。ということを聞いた時に、前作とは明らかに
違う作品となるなと思った。
つまり「バトル〜」という名は使っていても、ただ簡単に生徒が死んでいくという方向に
流れるのだろうと.
実際、劇中では前作よりもはるかに速いペースで、生徒たちが死んでいく。
前作が名作となりえたのは、全員とは言えなくても生徒たちの気持ちの揺れや、恐怖感などが、
きっちりと書き込めていたからだ。
その点BR2は、生徒対テロに重きを置きすぎると、その点が希薄になってしまう事が不安だったのである。
生徒たちのアジト突入後、そんな不安は一掃された。
やっぱりBR2も前作同様に「人間ドラマ」だったのである。
中学生が戦争に行く、とか「子ども同士の殺しあい」としか判断できない連中の何とかわいそうなことか。
前作の川田章吾の位置に秋也が座り、拓馬とシオリが秋也のポジションを分け合っているのだ。
秋也・拓馬・シオリのトライアングルが成立して以後、話の展開は俄然面白みを帯びてくる。
やっぱりバトルロワイアルだ。
前作ほどではないにしても、それなりの水準はクリアしてきた。
さすが.......。
深作欣二監督が「キタノの次は彼しかいない」として指名した竹内力の演技は、
映画全体を通じて、強烈なアクセントとなっている。
タブレットを噛み砕いたり、ラガースタイルで登場したり.......。
ある部分で、この作品のMVPである。

この作品の撮影中の1月12日、深作欣二監督が骨癌で亡くなった。
前作公開時に国会で論争を巻き起こした、石井紘基議員も昨年10月に凶刃に倒れた。
続編が公開された今、2人はこの作品をどう見ているのか.......。

合掌.......。


MOVIE TOPへ